【銘柄診断】大日本住友製薬は「ラツーダ」の好調で来期増益も、買い戻し加速

2012年1月19日 06:30

  大日本住友製薬 <4506> は大発会に900円の高値を示現して始まるなど、年明けとともに強調展開を強めている。超円高が居座る状況を受け、輸出関連株から内需株へシフトの動きが強まる中、長い整理を経て下値不安の乏しい同社に出遅れ買いが回りつつある。

  昨年2月に米国で販売開始した統合失調症治療薬の「ラツーダ」の販売促進関連費用の増加で今2012年3月期は減益見通しだが、それでも従来の営業利益170億円の予想が200億円(前期309億円)へ引き上げられている。来2013年3月期はラツーダを軸に業績拡大局面に入ると予想され、業績低迷が数年は続きそうな薬品株の中にあって選別買いのキーポイントになっているようだ。

  さらに信用の取組みが売り163万株、買い8万株と大幅な売り長状態にある。信用売り残は継続的に増加しているだけに、安値を売った向きは完全に取り残されている。日証金では逆日歩が発生する日が増えており、ここへきての株価上昇で、売り方の買い戻しが急がれる状況に変わりつつあるようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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