【銘柄診断】ニチイ学館は「社会保障と税の一体改革」関連思惑を強め連日の高値
2012年1月18日 13:29
ニチイ学館 <9792> は１８日、１１円高の９９４円まで上げて４営業日続伸し、連日の昨年来高値更新となっている。
野田佳彦首相が、不退転の決意で進めている「社会保障と税の一体改革」が、与野党のねじれ国会でなお先行き不透明となっているが、社会保障改革では介護事業の強化も盛り込まれる方向にあり、同社株への先回り買いが増勢となっており、昨年１２月末に厚生労働省と財務省の間で来年度予算で介護報酬のアップが合意されたことも見直されている。
同社は、介護、医療、教育を経営の３本柱としているが、このうち介護事業は全国で訪問介護サービス、通所介護サービス、福祉用具サービスなどを幅広く展開、サービス利用者がプラス推移するとともに、ケアプラン利用者数も拡大している。
また、教育事業では、マンツーマン語学教育のＧＡＢＡを子会社化して即戦力としてグループ力強化につなげている。このため今３月期業績は、昨年１１月に上方修正され純利益が５７億円（前期比６３％増）と大幅続伸予想にあり、今年２月９日予定の今期第３四半期決算発表時にこの予想がどう変化するか注目ポイントとなっている。
株価は、高値追いとなっているが、ＰＥＲは１２倍台となお割安である。４ケタ乗せから２００９年８月高値１１３９円が上値ターゲットとして浮上しよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）
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