【銘柄診断】セーラー万年筆は業績低迷が続く、底値脱出には支援材料が乏しい
2012年1月17日 16:29
セーラー万年筆 <7992> (東2)は昨年12月22日に48円まで買われる突飛高を演じたが、人気は短期で終息し、再び底値圏でのもみ合いにUターンしている。急騰の際には、学校や工場などに設置できる放射線量計測器を発売したことが手がかり材料になったもの。
計測器は防水・防じん加工した箱に入った据え置き型で、原発事故に伴い、放射能への関心が強まっているため、企業や自治体向けの売上げ増が思惑人気を呼び込んだ形だ。そうした材料を除くと足元の状況は厳しい。
前2011年12月期は産業用ロボットの不振で、営業利益は6200万円の黒字予想から一転、4億6500万円の損失(前期2億5900万円の損失)へ減額修正された。
今2012年12月期は黒字浮上が期待されるが、国内設備投資低調で産業用ロボットの回復は鈍く、赤字継続の可能性も否定できない。ともあれ、業績回復が見通せる状況に至るまでは底値圏の動きが続いていかざるを得ない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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