【銘柄診断】昭和電線ホールディングスは悪材料を吸収し、底値圏脱出を待つ
2012年1月17日 09:13
昭和電線ホールディングス <5805> は、昨年は3月30日に117円の高値を示現した後はほとんどいいところがなく、そのままの状態で年を越してきている。復興にからみ電線の需要が伸びるとの期待が高値示現の背景だった。
この時、信用買い残が4月1日申し込み現在で1422万株まで大きく膨らんだ。結局、高水準の信用買い残が常に株価の重荷となり、以後長い整理を余儀なくされてきた。直近では1月6日申し込み現在で850万株とピークから41%減少、それなりに整理一巡感が強まる水準にまで減ってきた。
ただ、震災の影響による国内需要の減少や円高の影響等により、電力システム事業等の収益が悪化したため、今2012年3月期の業績は営業利益が25億円から23億円(前期25億3300万円)へ小幅減額修正され、今度は業績悪化が株価の足かせとなる事態に陥った。
もっとも、そうした悪材料を一つ一つこなした結果が今の株価水準と言えるだけに、株価的には底入れ感が強い。次は来2013年の業績動向が焦点になる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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