関空、旅客ターミナルビルのリニューアルに着手 3階商業フロアを全面改修など
2012年1月12日 12:40
1994年9月の開港以来、日本の国際拠点空港として延べ3億人近くの顧客に利用されてきた関西国際空港(KIX)は11日、2015年にはインバウンドの顧客が1500万人に達すると見込まれるなか、国内のみならず海外からの顧客にもさらに利用されやすい空港に生まれ変わるべく、今回、旅客ターミナルビルのリニューアルに着手すると発表した。多様化する顧客のニーズに応えるべく、全フロアを順次リニューアルしていく。工期は、2012年1月初旬(着工)~3月末日(予定)。
まずは、2010年に実施した国際線出発エリア内の再開発「KIX エアサイドアベニュー」に続くリニューアル第2弾として、デザイナー喜多 俊之氏のアドバイスにより、3階商業フロアおよび1階国際線到着フロアについて、商業機能の強化、フロア環境の改善、快適性・利便性の向上を図り、日本の玄関口としてふさわしいおもてなしの空間づくりを目指す。
具体的には、3階商業フロアにおいて、バラエティに富んだ店舗をわかりやすく配置し商業機能を強化する。さらに、共用部を一新、明るく、開放感があり、賑わいのある商業環境に改装するほか、トイレやベビールームを一新し、サービス施設を強化する。1階国際線到着フロアにおいては、「案内カウンターの再配置などによる機能的な動線確保」、「インバウンドのお客様への観光情報案内コーナーの改修」、「待合椅子を全面更新」、「トイレを一新」、「リムジンバス乗り場の全面改修(床面、行先案内サインの一新)」、「旅客ターミナルビル北側庭園を修景」などを行う。
そのほか、旅客案内サインを一新(1階、3階)する。盤面サイズを約1.5倍に大型化し、4ヵ国語(日英中韓)で表示するほか、LED化による輝度アップと省電力化ならびに盤面の色を紺色に統一する。また、改修エリア内トイレの温水洗浄便座化も実施する。
リニューアルに当たっては、関西国際空港のブランドスローガンである「24時間、こころ動かす空港KIX」を念頭に、絶対安全はもとよりサービスレベルおよびターミナル機能を保持しながら24時間体制で実施していく。