タイムマネジメントの間違った適用方法

2012年1月11日 23:46

 タイムマネジメントの技術を身につけ、仕事のエキスパートになるというのは素晴らしいことであり、多くの人が目指すことです。しかし、それだけが唯一の目指すべき目標ではありません。

 まず自分の生活についてチェックしてみましょう。もし、自分個人や家族との時間、余暇の活動が常に仕事のために後回しになっているようなら、仕事へのコミットメントの度合いと自分が本当に成し遂げようとしていることについて、真剣に考えた方がよいかもしれません。適切なバランスを取るために、場合によっては「No」と言うことを学ぶ必要もあります。

 これから5年あるいは10年の間に、個人として、また自分のキャリアの中で、どのようになりたいでしょうか。その目標に到達するためには、どようなことをもっと実行して、どのようなことを減らしたほうがよいでしょうか。そして、現在取り組んでいる仕事のうち、その目標と合致するものはどれぐらいあるでしょうか。

 これは、重要な問いかけですが、ほとんどの人が十分に考えてはいません。自分の希望や夢を意識的に後回しにする人は多くありませんが、仕事をやっていくための日々の現実や、仕事で求められる要求、最新の情報についていこうと精一杯になっていると、夢や大きな目標から簡単に引き離されてしまいます。

 これをしてみたい、あれに挑戦してみたいと考えている人は世界に満ちていますが、夢や大きな目標は、日々の生活というノイズによって見失われやすいことに注意すべきです。

 タイムマネジメントの技術は個々の仕事の効率性を高めるためだけのものではなく、大きな夢や目標にも貢献すべきものだということを覚えておきましょう。何の考えもなく、ただ“もっとこなす”ことだけを追求するのは、タイムマネジメントの間違った使い方であり、人生でもっと価値ある事から自分を遠ざけることにもなりかねません。

関連記事

最新記事