来週は『きっかけ待ちの相場』展開=犬丸正寛の相場展望

2012年1月6日 18:01

★国会控え国内動けず、NYダウ次第

  来週(10~13日)は、『きっかけ待ちの相場』だろう。年が改まったものの、新しい手がかり材料はなく、師走相場で動いた人気銘柄も様子見の展開。結果、東証1部出来高は12~15億株の超閑散状態が続いている。

  強いて手がかりとなりそうな材料を挙げれば、大手証券の新春講演会開催が予定されていることくらいだろう。しかし、「今の大手証券に多くを期待することは難しい」(中堅証券)という。結局は、外国人投資家の買いが入らないと出来高を伴った盛り上がり相場は期待できないということだろう。国内主導で相場を盛り上げようとすれば、「人気株」しかない。その人気株もやりすぎると当局から目をつけられる心配もある。

  こうした中で、仮に、相場に火がつくとすれば、「NYダウ上伸」による援護高だろう。1万2200ドル前後の壁を抜いたNYダウは、2011年5月頃の水準である1万2840ドルへ突っかける可能性もある。欧州の信用不安、新興国の経済成長鈍化はアメリカにとっても影響はあるものの、一方で世界におけるアメリカの強さと地位復活である。ドルへの期待と信任が高まればNYダウ押し上げとなるはず。当然、日本のマーケットに刺激となる。

  1月の通常国会は23日頃に召集される見通しのようだ。当然、荒れ模様で解散含みとなりそうだ。このため、国内要因では積極的に手がけ難く、NYダウの動き次第とみておくところだろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

【関連記事・情報】
割安株はある日突然上がりだす=犬丸正寛の相場格言(2011/12/22)
火のついた相場は高値掴む覚悟ないと着いて行けない=犬丸正寛の相場格言(2011/11/18)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2011/06/08)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)

関連記事

最新記事