パナソニック、JVCケンウッド株式を売却 筆頭株主を外れ株主順位7位に

2012年1月5日 20:33

 JVCケンウッドは5日、同社の筆頭株主であるパナソニックが同社の株式の大半を売却し、筆頭株主から外れる見込みだと発表した。

 JVCケンウッドによると、パナソニックは、同社が保有するJVCケンウッドの普通株式2664万5466株のうち2422万5400株を売却する。これにより、パナソニックの出資比率は19.28%から1.75%に大幅減となり、筆頭株主から外れ、大株主順位は7位に低下する。

 売出価格は未定で、1月17日から19日までの間のいずれかの日に決定される。売出方法は、野村證券を主幹事会社とする引受団が全株式を買取引受けた上で売出す。受渡期日は売出価格等決定日の6営業日後の日。

 パナソニックは、日本ビクターとケンウッドの経営統合に賛同し、2008年10月の経営統合以降もJVCケンウッドの筆頭株主として株を持ち続けたが、今回の売却により、筆頭株主を外れることになる。これにより、ビクターとケンウッドの資本業務提携にあたってのパナソニックとの業務上の提携・協力等に関する合意は解除される見込みだが、「業務上の提携・協力等は実質的に終了しており、当社の経営、事業、財務状況などに影響はない」とJVCケンウッドはコメントしている。

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