JAXA、観測ロケット「S-310-40号機」を打ち上げ

2012年1月5日 10:45

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月19日23時48分、夜間中緯度電離圏領域における電波伝搬解析を目的とした小型観測ロケットS-310-40号機を、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。S-310の打ち上げは2009年1月のノルウェー以来、約2年ぶり。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約60秒後に観測を開始。打ち上げから210秒後に最高高度180kmに達し、全ての観測を終え、内之浦南東海上に落下した。

 JAXAによると、今回の観測で高度103km付近において電子密度の高い領域を観測し、予想していた高密度プラズマ領域を通過したことを確認したという。今後、観測時のより広い空間の電子密度構造など詳細な解析が行われる。

 ■S-310-40号機 打上げ結果について
http://www.jaxa.jp/press/2011/12/20111220_s310-40_j.html

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