リクルート、欧米の人材派遣事業会社2社を約314億円で買収

2012年1月4日 18:04

 リクルートは4日、2011年12月30日付け(米国時間)で、欧米で人材派遣事業およびアウトソーシング事業を展開する米Advantage Resourcing America, Inc.(以下ARA) と、蘭Advantage Resourcing Europe B.V.(以下ARE)の株式を100%取得したと発表した。なお買収総額は約4億1,000万ドル(約314億円)。

 リクルートグループは、リクルートスタッフィング、スタッフサービス・ホールディングスを通じて、日本国内の人材派遣事業に取り組んでいる。また、日本で培った派遣事業のノウハウは海外でも活かすことができると考え、米国で派遣事業を運営するThe CSI Companies,Inc.を2010年7月に子会社化し、米国での派遣事業に取り組んできた。さらに、CSIの経営において想定を上回る成果を上げることができたため、米国での人材派遣事業を拡大することを決定し、今年度10月に、米国内30州で約300拠点を保有するStaffmark Holdings, Inc.を子会社化した。

 リクルートは今回、この取り組みをさらに加速・拡大するために、米国内34州で239拠点を持つARAと、欧州圏に22拠点、その他オーストラリア、香港・シンガポール、ドバイなどに拠点を持つAREを子会社化し、リクルートが日本や米国で培ってきた派遣事業のノウハウとARA、ARE2社が保有する事業経験やグローバルな顧客基盤を組み合わせることで、国や言語を超えた世界規模でのサービス提供の実現を目指す。

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