【銘柄診断】コロナは今期の大幅増益の織り込み終える、視点は来期業績に移る

2012年1月4日 13:19

■1200円台の値固めから業績ウオッチ

  コロナ <5909> は昨年9月高値1550円からの調整局面にあったが、1200円大台に抵抗ラインが形成されつつあるようだ。国からの緊急要請に基づき石油ストーブを被災地に向けて出荷するなど、復旧関連株として人気を集め、昨年3月の安値628円から9月27の1550円まで雄大なスケールの上昇相場を演じた。

  電力供給の見通しが不透明な中、第3四半期以降も引続き節電、防災、省エネ意識の高まりを背景に、暖房機器は好調に推移すると見込まれるほか、今後本格的な需要期を迎えるポータブル石油ストーブや石油ファンヒーターなど暖房機器の動向等を勘案し今2012年3月期の営業利益は28億円から50億円(前期24億200万円)へ大幅に増額された。

  昨年9月高値はこうした好業績を先取りしたものと言えるだろう。ただ、復興特需が剥落する来2013年3月期の業績は少し慎重に見ておく必要があり、それが年末にかけての調整につながっている。1200円台での値固めをしながら業績をウオッチする展開になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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