【話題】2011年上昇率トップ銘柄の次の年の年間パフォーマンスは果たして?

2012年1月4日 11:15

【前年上昇率トップのエスバイエルはセオリー通り】

■昨年末のデッドヒートで上昇率1位

  エス・バイ・エル <1919> (東1)は、3円安の178円と反落して寄り付いたあと、6円高まで上げて切り返し続急伸している。

  同社株は、前年2011年の東証1部値上がり率ランキングのトップを巡り、日成ビルド工業 <1916> (東1)とデッドヒートを演じ、大納会を含むラスト2日間のラストスパートで3.62倍の上昇と、日成ビルドの3.5倍と鼻差のトップを確保したが、新年大発会は、前年上昇率第1位銘柄は、次の年は達成感から値下がりするセオリーもあり、利益確定売りが先行し、下値ではすかさず東日本大震災の復興関連株人気の買いが入っている。

■上昇率トップ銘柄の次の年の年間パフォーマンスは?

  上昇率トップ銘柄の次の年の年間パフォーマンスは、この3年間でみると、2008年の古河電池 <6937> (東1)が次の年は27%、2009年のTOWA <6315> (大1)が37%、2010年のフージャースコーポレーション <8907> (東1)が24%の各下落率となっている。

  エスバイエルの株価は、大震災の復興需要関連思惑で大化けしたが、もともとの株価急伸のキッカケは、ヤマダ電機 <9831> (東1)の同社株への株式公開買い付け(買い付け価格62円)にあった。

  太陽光発電関連のスマートハウス事業への多角展開を評価して年初来高値7080円まで買い進まれたヤマダ電機の高人気も波及したが、ヤマダ電機は、その後、家電販売の変調で一時5000円台割れまで大きく調整した。

  エスバイエルの信用買い残も1633万株となお高水準となっており、新年相場は、上昇率トップ銘柄のセオリーを試す1年になりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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