【銘柄診断】ラサ工業は不採算部門撤退で収益の改善が顕著、低位株人気波及も
2012年1月3日 14:33
ラサ工業 <4022> は、大納会は底値圏で終える低調な展開だった。以前は仕手筋介入で4ケタ台に買い進まれる人気相場を演じたこともある。低位仕手系株へ流れる最近の地合いを踏まえると、先行き出遅れ人気が回るパターンもありそう。
シリコンウエハー再生事業から撤退したため減収となるが、赤字の同事業がなくなって増益要因に。半導体の需要減速で半導体向け高純度無機素材が伸び悩んでいるが、スマートフォン向けの旺盛な需要を受けてコンデンサー材料は好調。
自動車用メッキ向けリン系製品も堅調で、今2012年3月期は営業利益17億5000万円(前期17億2000万円)が見込まれ、震災復興がらみの粉砕機の受注が寄与してくる来2013年3月期は増益幅が広がることが予想される。
震災以後はほとんどもみ合いに終始していたため、信用買い残は356万株と同社にとってはきわめて低い水準にとどまっている。相場的に枯れ切っているゆえ、一度火がつくと一気に燃え上がる可能性もありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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