【銘柄診断】ホンダはタイの洪水など悪材料は一巡、後半から回復を見込む

2011年12月30日 14:58

  ホンダ <7267> はややもたついた動きになっている。10月上旬から約7週間浸水したタイの四輪工場で水没した新車1055台をスクラップにする作業を開始したと伝えられ、株価の足かせとなっていたタイの洪水については区切りが付いたかたちにあったが、ここへきてはユーロ安が再び重石となっている。タイの洪水の影響が見極めがたいとして会社側は今2012年3月期の業績についてはひとまず未定としている。

  ただ、同社の場合、タイ以外での代替生産が可能で、世界生産全体に占める割合が5%程度とわずかなことから、アナリスト筋では今3月期の営業利益を3700億円程度(前期5697億円)と後半からの回復を想定している。

  米国四輪車市場の回復、新興国四輪車・二輪車市場の拡大を映し、来2013年3月期は大幅増益が見込まれる。PERは0.9倍。静かな訂正高が期待できそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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