【銘柄診断】リロHDは連日の高値、最高純益見直し内需割安株買いが拡大

2011年12月28日 18:11

  リロ・ホールディング <8876> は28日、46円高の2090円まで上げて9円高の2053円と5営業日続伸し、連日の東証1部指定替え後高値更新となった。今3月期純利益の連続過去最高更新、連続増配を見直し内需割安株買いが再燃しており、今期第2四半期(2Q)累計業績が、期初予想を上ぶれて増益転換したことから、通期業績の上ぶれ期待も押し上げ効果を発揮した

  また観光庁とともに、休暇(オフ)を前向き(ポジティブ)に楽しむ「ポジティブ・オフ」運動で共同プロジェクトを開始することもフォローの材料視されている。

  同社の2Q累計利益は、期初予想を5~2億円上ぶれ、13%経常増益、12%純益増益と続伸した。主力事業の企業福利厚生アウトソーシングサービスの新規顧客が拡大し、管理戸数・会員数の増加をベースに賃貸管理物件の稼働率が向上したことが要因となった。

  この好決算に伴い期末配当も、前期の昨年10月の東証2部上場記念配当13円込みの60円から65円に増配する。

  3月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は、33億4000万円(前期比15%増)と連続の過去最高を見込んでいるが、2Q累計業績とともに発表した新中期計画で海外リロケーション事業の強化で積極的な業績数値目標を盛り込んだこともあり、2Q累計業績と同様の上ぶれ着地期待につながっている。

  株価は、今年10月の東証1部指定替え承認から下値を切り上げ高値を取ってきたが、PERはなお10倍台と割安であり、上値挑戦が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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