【銘柄診断】花月園は最安値水準から反発、原発事故賠償金が確定し純益黒字転換
2011年12月28日 17:17
花月園観光 <9674> は28日、9円高の35円まで上げて1円高の27円とと変わらずを挟んで3日ぶりに反発し、11月24日につけた上場来安値22円から底上げした。
27日大引け後に東京電力 <9501> との間で協議していた福島第1原子力発電所の事故による損害賠償額が確定、今3月期純利益を上方修正し黒字転換することをテコに極低位値ごろ株買いが再燃した。
原発事故に際して同社は、場外車券売場のサテライトかしま(福島県南相馬市)が、3月11日から休業を余儀なくされ、8月31日までの期間に被った損害の賠償金として8000万円を受け取り特別利益として計上する。このため3月期業績は、売り上げ、経常利益は、今年11月の修正予想値に変更はないが、純利益は、6700万円の赤字予想を1300万円の黒字(前期は22億3200万円の赤字)へと引き上げ、水面上に浮上する。
株価は、相次ぐ今期業績の下方修正に時価総額が6億円未満となって上場廃止基準に抵触したことも重なって最安値まで売られた。極低位値ごろも株価材料に一段の底上げにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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