[仕事術]柔軟なのか適当なのか:仕事が場当たり的になっていませんか?
2011年12月28日 01:24
私はその日その日で最も重要な仕事を確実にこなせるように、1日のことを前もって計画しておくことが好きです。しかし、このアプローチの唯一の問題点は、計画やスケジュールというものが意外と簡単に変わってしまうことがあることです。たった1日であっても、自分が考えるように、あるいは望むように進まないことは誰しもが経験することだと思います。
職種によっては、たった1本の電話やメールで1日の優先順位が変わって事前に立てた計画が意味を成さなくなってしまうこともあるでしょう。このようなことが何日も続くなら、朝に運動をする日課であるとか、長期的なプロジェクトを進展させることなど、自分にとって長期的に重要なことが頭に入らなくなっていきます。
こうしたことは、毎日の仕事を規則的にこなしていこうとする時に大きな問題となる可能性があります。現代のワーキングライフでは、計画に柔軟性が求められますが、柔軟すぎることは良い習慣を損なってしまうこともあります。規則的な習慣は長期的な生産性とタイムマネジメントのためには非常に重要ですから、このような疑問が浮かんで来ます。計画に対して、どこまで“柔軟”なことで、どこからが“柔軟過ぎる”ことなのか?
答えは、一人一人違うはずですが、ここでは、一つのヒントをご紹介します。それは、自分が設定している目標に対して、週ごと、月ごとに経過を追っていき、自分が成し遂げたいと考えていたことをどれぐらい守り通せたかを調べてみることです。これまで目標に近い水準を保ってこれていたなら、少々の突発的なことがあっても生産的に仕事をこなしていけるでしょう。
しかし、最も重要な目標に対して全く近づけていないようであれば、その理由を見つけるために一度じっくりと自分を振り返ってみることをおすすめします。
○プロジェクトや目標が多すぎないか?
○タイムマネジメントのスキルをもっと向上させる必要がないか?
○自分の部署や専門分野から大きく外れた仕事に取り組もうとしていないか?
○同僚や上司から仕事を押し付けられ過ぎていないか?
こうした項目は代表的な例ですが、読者の皆さんが抱えている問題と似ているかもしれませんし、全く違うものかもしれません。しかし、最も重要な事は、何らかの具体的な目標に対する自分の生産性と比べなければ、時間の使い方が不規則的過ぎるかどうか分からないということです。一度でもこれを確認してみると、これからの目標に対する戦略を調整することがもっと簡単になるはずです。