【銘柄診断】日産自動車は今3月期を増額、自動車株の中で収益向上が際立つ
2011年12月27日 18:44
日産自動車 <7201> は9月26日の614円をボトムに、浮上と調整を繰り返すもみ合い場面。今2012年3月期の9月中間決算は営業利益が3097億円と前年同期比8%減と停滞した。
しかし、中国や欧州などで新型車が消費者に受け入れられているほか、タイの生産工場も、他社より復旧が幾分早く、11月14日から生産を再開していることなどから、今3月期の見通しについては営業利益が従来の4600億円から5100億円(前期5374億円)に引き上げられた。
大幅減産のトヨタ自動車 <7203> の今2012年3月期の営業利益は3000億円から2000億円に引き下げられ、利益は日産が上回ることになる。従って先行きの自動車株出直りの際には日産が先導するパターンになりそう。
今年6月に2017年3月期末までに世界シェア8%(前3月期5.8%)へ高めることに挑む中期経営計画を発表しており、アナリスト筋では来2013年3月期も業績続伸を想定する声が強まっている。もみ合い離脱のタイミングを模索することになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【株式市場を検証】手掛かり材料難で超閑散取引、11営業日連続で1兆円割り込む(2011/12/27)
・【上方修正株】SRGタカミヤは業績上方修正を追撃材料に続伸(2011/12/27)
・「水」関連銘柄特集(6)=注目の水処理関連銘柄、建設・維持管理やサービスなど(2011/05/10)
・電子書籍関連銘柄特集(3)=競争が一段と激化するタブレット型携帯端末市場(2011/05/10)