【銘柄診断】商船三井は長い調整が終焉し出直りへ、運賃市況が最大のポイント
2011年12月27日 09:20
商船三井 <9104> は長い調整相場にピリオドを打ち、ようやく出直りの兆候を見せ始めた。欧州の債務危機や北米の景気停滞を背景に世界的に海上輸送需要が細っているうえ、円高が打撃となり、今2012年3月期は業績予想をすでに2度下方修正。営業利益はゼロ(前期1234億円の黒字)となる見通し。
さらにタイの洪水の影響で自動車輸送が落ちんでいることもさらなる打撃となっている。ただ、ここへきてインドネシアで液化天然ガス(LNG)の輸送事業に参入と伝わっているほか、大型ばら積み船運賃も上昇に転じてきている。海運株の場合、市況が本格的に戻れば業績は一変するだけに、当面は運賃市況の動向が最大の注目点となる。
中期的にはPBR0.5倍という割安さが訂正されていくことになりそう。2月18日の年初来高値590円から下げ続けてきただけに、値幅、日柄の面で整理が行き届いており、ちょっとした好材料がすぐに株価に反映される状態にある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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