【銘柄診断】ツガミはタイ向けのHDD部品用小型旋盤の受注増加に期待が強い
2011年12月26日 16:34
ツガミ <6101> は1月17日の年初来高値650円から10月5日の259円まで一貫した下降トレンドにあった。
円高の急伸と外需を牽引してきた中国の金融引締めの影響から今2012年3月期の中間決算は営業利益が13億9700万円(前年同期比44%減少)大きく下振れて着地するなど、業績低迷がそのまま株価に映し出されていた。
しかし、タイの洪水をきっかけに特需への期待が強まり、安値の10月5日を境に波動は一変してきた。タイには世界生産のほぼ半分を占めるHDDメーカーが集中、洪水被害からの復興が急がれる状況にあり、HDDの部品加工用の小型旋盤を手掛ける同社の受注が増加している模様。
10月5日の259円から12月12日の542円までの上げ一波はそうした思惑買いで醸成されたもの。そうした特需発生が業績に反映することが確認されるようだと、株価も上げ2波に展開が切り替わる方向が予想される。直近の信用残は売り543万株、買い483万株とり組が拮抗し、需給も厚みを増してきた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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