【銘柄診断】ジアースは新事業低迷で業績下振れ、支援材料難で低迷相場継続も
2011年12月26日 13:27
ジアース <8922> は年初来ほぼ一貫した整理商状終始してきたが、11月に入り急速な出直りを見せた。現在はそこからの調整局面を迎えているところ。
今2012年3月期は今期に稼働した不動産情報のデータベースの販売が低迷。サイトの利用数が増えないため、広告事業の売上高も振るわない。そのため9月中間決算は営業損失が3億1800万円(前期7億4400万円の損失)と低調、事業活動の継続の前提に疑義が存在するとの注記が付いた。そうした業績低迷下で合同会社トリコロール2から2億5000万円の借り入れが行われ、業績再建への期待が高まったことが11月に人気づいた背景となったようである。
ただ、その後今3月期について営業利益は従来の5000万円の黒字から4億6000万円の損失に下方修正され、失望売りが先行する相場展開に変わってきた。今のところ業績浮上への具体的な対策が見当たらず、株価的にはなお厳しい局面が続きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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