【銘柄診断】佐世保重工業は業績動向に不透明感強い、当面は需給動向に注目

2011年12月25日 20:59

  佐世保重工業 <7007> は2月16日の年初来高値206円から一貫した整理商状に終始してきた。今2012年3月期について営業利益営業利益48億円(前期64億7300万円)の大幅減益見通しでスタートしたことが株価の下降トレンドの要因。

  しかし、機械部門が好調なほか、船舶部門も売上げ基準の適用変更などから売上げが大幅に伸びたため、9月中間決算の営業利益は期初見込みの35億円を上回る42億1200万円(前年同期比57%増)を達成した。ただ、新造船需要が縮小する半面、建造能力を高めた韓国、中国勢との受注競争が激化。価格下落に加え、円高で採算も悪化しているため、今3月期の営業利益48億円の見通しは据え置かれた。

  中間決算の好調と照らし合わせ、ここらあたりの流動的な部分をどう織り込むかがポイント。最近の低位仕手系株の人気から見直し人気が高まり、信用の取組みは売り212万株、買い325万株と拡大、需給妙味が生まれてきた。十分な整理を終えた後なので、人気がもう一段高まる方向も予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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