IBM、家畜のトラッキングシステムを開発。中国で導入へ。

2011年12月22日 10:30

 capra 曰く、

 養豚場からスーパーまで、全ての豚を個別に追跡できるシステムが中国で稼働されるそうだ (Computerworld の記事本家 /. 記事より) 。

 システムを開発したのは IBM。豚の耳に刻印したバーコードを基に養豚場から食肉処理場、流通センター、そしてスーパーに並ぶ製品に至るまで各個体の行方を追跡できるとのこと。切り身の場合にはそのパックに含まれる個体を識別でき、ソーセージなどの加工肉ではそのロット生産に使われた個体のデータ集約が行われる仕組みだそうだ。中国では 2006 年から 2007 年にかけて豚繁殖・呼吸障害症候群が大流行し、政府が収束にあたる中、豚肉の市場価格は高騰したとのこと。これを発端に追跡システム導入が進められたとのことで、医薬品業界で採用されているサプライチェーンシステムを応用して開発された。

 このシステムではデータを分析し、ハイリスクな供給業者からの食肉を洗い出し各食肉のリスクレベルも評価でき、また輸送途中の温度や湿度なども記録することが可能とのこと。また今回導入されるシステムでは各個体の体温や体重、食性といった健康状態を記録することは無いがシステム上では可能であり、既に興味を示している企業も複数あるとのことだ。

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