2010年世界主要国のビール消費量、中国が8年連続で1位 消費量は25年連続増加

2011年12月21日 17:52

 キリンホールディングスのキリン食生活文化研究所は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、2010年の世界主要国、地域および各国民一人当たりのビール消費量をまとめ、21日、その調査結果を発表した。なお、同調査は1975年分から統計開始している。

 調査結果によると、2010年の世界のビール総消費量は、前年比2.4%増の約1億8,269万klで、25年連続の増加だった。東京ドームをジョッキに見立てると、約147杯分に相当する。

 また、国別では、中国(前年比5.9%増)が8年連続で世界1位。上位12カ国までは昨年より順位に変動はなく、日本(前年比2.8%減)は7位だった。上位25カ国では、ナイジェリア(前年比17.2%増)、インド(前年比17.0%増)、ブラジル(前年比16.0%増)なども高い増加率となった。

 地域別では、アジア(前年比5.3%増)が33.6%の構成比を占め、10年以上増加を続けている。また中南米(前年比6.5%増)やアフリカ(前年比10.1%増)も全体の消費を牽引し、中南米は直近5年間で最大の増加率となった。一方ヨーロッパは、上位25カ国ではウクライナ(前年比5.5%増)以外は全てマイナスとなり、前年比2.4%減となった。

 国別一人当たりのビール消費量は、チェコが18年連続で1位となったが、大びん換算で21.1本の減少となった。上位35カ国のうち、昨年より消費量の伸びた国は8カ国だった。日本の一人当たり消費量はアジアで最も多い45.4Lで38位、大びん換算で71.7本(前年比2.4本減)という結果だった。また過去10年で見ると、連続して一人当たり消費量を伸ばしている国は中国のみだった。

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