【銘柄診断】3Dマトリックスは来期の黒字転換観測を買い直して反発

2011年12月21日 17:25

  スリー・ディー・マトリックス(3Dマトリックス) <7777> は21日、111円高の2192円まで上げて69円高の2150円と4営業日ぶりに急反発した。

  同社株は今年10月24日に公開価格2100円で新規株式公開(IPO)され、連続赤字業績と資金吸収額が約43億円と過大なことが嫌われ公開価格を大きく下回る1200円で初値を形成し1180円まで売られたが、東洋経済会社四季報新春号で、来4月期業績が、吸収性局所止血材の発売で黒字転換すると観測されたことなどをテコに直近IPO株人気を高めて12月16日に上場来高値2400円まで買われた。最高値水準で利益確定売りが優勢となり、値動きが荒くなっているが、再度、黒字転換予想を買い直している。

  吸収性局所止血材は、同社が特許専用実施権の許諾を受けた米国マサチューセッツ工科大学の「自己組織化ベプチド技術」により開発を進めている外科領域の第1パイプラインで、外科手術時に出血部に塗布してゲル化して出血部を閉鎖して止血する。

  今年5月に製造販売承認申請を行い、今期第1四半期に販売提携先からの4億円のマイルストーンペイメントを計上した。

  会社四季報新春号では、同止血剤の来期発売を想定、来期純利益を4億5000万円(今期予想4億7800万円の赤字)と黒字転換を想定している。

  株価は、IPO安値から乳がん治療プロジェクトが厚生労働科学研究費補助金に採択されたことでようやく公開価格を上回り、高値を追った。最高値を意識する展開が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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