米国、化粧品広告写真の過度な加工規制へ

2011年12月21日 10:30

 capra 曰く、

 米広告業界の自主規制機関である全米広告部局 (NAD: National Advertising Division) が過度に加工された化粧品の誇大広告の規制に乗り出したそうだ (ExtremeTech の記事本家 /. 記事より) 。

 NAD はビジネス改善協力協議会に属する組織であり、連邦取引委員会との結びつきも強いため広告主への影響力が大きい組織だそうだ。今回の事の発端は、プロクター & ギャンブル社の化粧品ブランド CoverGirl の広告写真にてマスカラの効果を過度に強調した加工が行われていたことにある。この広告には写真が加工されてある旨注釈がつけられていたが、NAD から誇大広告との指摘を受けこの写真の使用は取り下げられた。

 NAD のディレクターは「化粧品の効果を写真で提示する一方でそれが事実とは異なると注釈をつけることは許容されない」という旨の発言をしており、同組織は「プロによる化粧、写真、そして商品に本来備わっているカバー力や補正効果」が十分であるはずで、Photoshop 等による過度な画像加工は必要ないとの判断を下したとされている。デジタル加工技術がこれほど発達する以前から加工は行われており、遡ればアナログ時代にもある種の加工技術は存在していたはずなのだが、どの程度をもって過度と判断するのだろうか。またこの流れは今後食品などの商品写真や、ゲームのプレイ画面のデモなどへも広がっていくのだろうか?

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