【銘柄診断】日成ビルド工業は収益急回復を背景とした実態を評価する相場へ
2011年12月18日 12:40
日成ビルド工業 <1916> が非常に強い動きを見せている。プレハブ建築に強みを持っているため、復興関連株として人気を集め、3月17日に280円まで駆け上がる短期急騰相場を演じた。過去には仕手株として人気化する場面があったが、大体が相場は短期で終了、その後は長い低迷に移るのが通常のパターン。
今回もだらだらとした下げが続き、いつもどおりかと思われたが、10月5日の97円という2ケタ台突入を契機とする切り返し相場が次第に鋭さを増してきた。
震災のプレハブ仮設住宅を大量に受注したほか、下期も仮設の校舎、庁舎、店舗など復興需要が続く見通しだ。そのため、今2012年3月期の営業利益は期初の11億円から32億5000万円(前期5憶5200万円)へ飛躍的な増額となった。つれて配当も前3月期の1円から5円への大幅増配が公表され、会社側の先行きに対する自信も明らかになった。
PER9倍台と今回はきちんとした物差しで計れる収益水準を確保しているだけに、単なる線香花火的な相場でなく、実態を反映した持続的な相場上昇に結びつく可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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