JR西日本、2012年春ダイヤ改正を発表 特急「くろしお」への新型車両投入も
2011年12月16日 22:21
JR西日本は16日、2012年3月17日にダイヤ改正を実施し、新幹線では利用の好調な山陽・九州新幹線直通列車「みずほ」・「さくら」の増発、在来線特急では京都・大阪と南紀方面を結ぶ特急「くろしお」への新型車両の投入、アーバンネットワークではJR宝塚線・阪和線への新型車両の投入などを中心とした輸送改善を実施すると発表した。
新幹線では、利用の好調な山陽・九州新幹線直通列車「みずほ」・「さくら」を朝夕時間帯を中心に増発する。「みずほ」は1往復増の5往復、「さくら」は7往復増の18往復、合わせて23往復となり、朝夕時間帯は概ね1時間あたり2本の運転となる。なお、週末の利用の多い時間帯に臨時列車を運転する。この他にも、連休やお盆、年末年始などには、顧客の利用状況に応じて更に臨時列車を設定する。
そのほか、東京~新大阪間の「のぞみ」を岡山まで延長し、朝夕時間帯の東京~岡山間運転の「のぞみ」を増発する。姫路・徳山の「のぞみ」の停車回数が増加する。東京~博多間の「のぞみ」のうち、広島~博多間の利用の少ない1往復を東京~広島間の設定とする。なお、利用の多い時期には博多までの運転とする。
また、100系車両、300系車両がダイヤ改正をもって運転を終了する。これにより、山陽新幹線を運転する列車はN700系、700系、500系の3種類となる。
在来線特急では、京都・新大阪~紀伊田辺・白浜間を運転する特急「くろしお」に、新型車両(287系)を投入する(改正時は4往復、7月までに7往復)。また、京都・新大阪~南紀方面の列車名「オーシャンアロー」・「スーパーくろしお」・「くろしお」の3種類(合計16往復)を「くろしお」に統一する。
また、利用の減少に伴い、寝台特急「日本海」(大阪~青森間)、夜行急行「きたぐに」(大阪~新潟間)の運転を取りやめる。なお、利用者の多い時期に臨時列車として運転する。
アーバンネットワークでは、JR宝塚線・福知山線(大阪~福知山)に新型車両(225系)を投入する。これにより、JR宝塚線の113系の運転を終了する。また、阪和線に新型車両(225系)を追加投入する。これにより、阪和線の「快速」は、225系または223系で運転する。(朝通勤時間帯の一部の「区間快速」を除く)。