小惑星探査機「ドーン」、低高度マッピング軌道へ移行

2011年12月16日 11:45

 米航空宇宙局(NASA)は12月12日、小惑星ベスタで観測を続けている小惑星探査機「ドーン」の軌道を変更し、より高度の低い「低高度マッピング軌道(LAMO)」に移行したと発表した。

 発表によると、「ドーン」はこれまで平均高度約660kmの「高高度マッピング軌道(HAMO)」で観測を続けてきたが、現在は平均高度約210kmの「低高度マッピング軌道(LAMO)」に移行したという。今後、「ドーン」はベスタの表面をより高解像度で撮影し、他の観測機器を使用して、ベスタの内部構造も探る予定となっている。

 「ドーン」は2007年9月27日にデルタIIロケットによって打ち上げられ、2009年2月17日に火星の表面から約550kmまで接近し、火星スイングバイを行った。2011年7月から約1年間にわたってベスタを観測し、2015年2月には準惑星ケレス(以前は最も大きい小惑星に分類)に接近し、観測する予定となっている。

 この写真は軌道移行時、小惑星探査機「ドーン」が撮影したベスタの表面である。

 写真=NASA。

 ■NASA's Dawn Spirals Down to Lowest Orbit
http://www.nasa.gov/mission_pages/dawn/news/dawn20111212.html

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