【銘柄診断】オリックスはアジア好調で増益見込むも金融株低迷がマイナスに

2011年12月16日 16:27

  オリックス <8591> は16日、10円安の6320円と4日続落。9月26日の年初来安値5480円から出直りに転じてきたところ。

  同社は、傘下に銀行、生命保険、ベンチャーキャピタルなどを擁し、グループで総合金融事業を展開しているため、欧州危機による海外の金融株波乱の影響を受け、震災以後は調整局面が続いている。ただ、同社の海外事業は米国、アジアが中心で、欧州危機による直接的な影響は限定的と見られている。

  今2012年3月期9月中間決算の純利益は453億3500万円と、前年同期比33%増益を確保。今3月期通期でも純利益は775億円と前期比15%増が見込まれており、業績は好調に推移している。国内の需要低迷を背景に海外事業に注力している。特にアジアでは、自動車や航空機リースなどの成長が続くと見られており、中期的に業績を支援していくことになりそう。

  PBRは0.5倍と割安だが、問題は市場人気。メガバンクなど金融株の低迷が続いている中、環境は必ずしも良くない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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