【銘柄診断】エヌ・ピー・シーは今8月期は黒字転換の見込み、業績ウオッチへ

2011年12月16日 15:32

  エヌ・ピー・シー <6255> は16日、11円高の691円まで上げて9円高の689円と6営業日ぶりに反発した。

  同社の株価は、再生エネルギー関連人気に乗り急騰、3月30日に年初来高値2295円まで短期間で駆け上がった。しかしその反動もあってその後の整理は長く厳しいものになり、11月11日には年初来安値の486円をつけた。

  前2011年8月期の業績は営業利益が14億600万円の損失(前々期9億2700万円)と低迷、株価下落を促進する要因となった。ドイツなど世界の太陽電池市場の伸び悩みから、同社が主力とする太陽電池の製造装置業界が苦戦していることが背景。

  新製品の投入で利益率の向上を目指すほか、海外生産比率を引き上げ、為替リスクの軽減および原価の低減に取り組む方針。業績の足かせとなっていたマイヤー社については人件費の削減などの施策により収支は改善する見通し。

  今2012年8月期は営業利益6億5200万円と黒字転換が見込まれているが、今期は予想通りのペースで進むかどうか、会社側の改善への効果を見守りながらの動きが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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