全日空とニュージーランド航空、コードシェア運航に向けて基本合意

2011年12月15日 16:31

 全日本空輸(ANA)とニュージーランド航空(本社:オークランド、以下NZ)は14日、コードシェアやグランドハンドリングサービスの提供などを含んだパートナーシップの覚書(MOU: Memorandum Of Understanding)をアジスアベバ(エチオピア)にて締結し、2012年3月25日からの提携開始に向けて基本的合意に至った。

 この提携によって、NZの顧客にとっては、成田、関西国際空港を経由してANAが運航する日本国内の空港へのネットワークを活用できるようになる。また、ANAの顧客にとっては、オークランドを基点として、ニュージーランドやオーストラリアへのアクセスがますます便利なものとなる。

 また、ニュージーランドからの旅行者にとっては、日本を経由して欧州やアジア地域の都市へ快適な旅行を楽しむことができる。ANAは現在、欧州へはロンドン、パリ、ミュンヘン、フランクフルトの4都市に就航しており、この他に中国、インド、韓国を含むアジア各都市にも充実したネットワークを展開している。

 ANAの専務取締役である岡田圭介氏は、「このパートナーシップによって、ニュージーランドだけでなく、オーストラリアや太平洋の各諸島へのアクセスが可能になることは、我が社のネットワークにおいて非常に価値のあることだと喜ばしく思っている」と述べている。さらに、「またANAとしても、主にプレジャーを目的とした旅行先として、ANAグループ会社による旅行商品の新規展開をはじめニュージーランドへの日本人旅行者を増やすべく協力していきたいと考えている」と述べている。

 NZは2012年3月末より成田空港の使用ターミナルを第2ターミナルから第1ターミナル南ウイングへと移動する予定。これに伴い、ANAの運営によるラウンジの利用や、ANAを含むスターアライアンス各社とのスムーズな乗り継ぎが実現し、顧客の利便性がより一層高まる。

 ANAとNZのコードシェアは、関係国政府の認可を条件とする。2012年3月25日からのNZの日本路線運航スケジュールはこれまで通り変更なく、成田空港から週5便、関西空港から週3便をオークランドまで運航する予定。

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