ラットにも「共感力」あり。米研究で明らかに

2011年12月13日 12:30

 capra 曰く、

 ラットにも「共感」する力があり、それに基づいて行動を起こすことが明らかになった (ScienceNOW の記事本家 /. 記事より) 。

 米シカゴ大学で行われたこの研究ではまず無作為に選ばれたラットのペアを 2 週間同居させお互いの存在に慣れさせたとのこと。その後一匹のラットを透明な樹脂製の容器に閉じ込める。この容器は外から押せば開く仕組みになっている。実験を毎日行ったところラットの 3/4 がこの仕組みを使い中の「相方」を助け出すことを覚えたとのこと。一方、同居ラットを容器に閉じ込めなかった場合、この仕組みを学習したのは 1/6 でしかなかったという。

 ラットの行動の動機を探るため、研究チームは様々な検証を行った。例えば 1 ヶ月間毎日実験を行い続けてもラットは「相方」を解放し続けたとのことで、好奇心のみからの行動では無いことが分かった。また「相方」が自分とは別のカゴに解放される場合でも行動は変わらなかったため、仲間と一緒にいることが目的の行動でもないと考えられるという。さらに同様の別の容器にチョコレートチップを入れた場合でも解放行動は行われ、助け出す行動と褒美とは同等であることも分かった。このことからラットには他者の苦痛に反応し行動する能力があり、いままで人間や霊長類にしか備わっていないと考えられてきた「共感能力」がラットにも存在することを示す結果であると研究者らは考えているとのことだ。

 研究室で実験できるラットにも共感能力が存在することが分かったことで、今後は援助行為や共感に関わる脳構造や、共感力が元から備わっているのか育まれるものなのかといった更なる研究が容易になると考えられるという。

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