バイドゥ、Android用日本語入力システム「Simeji」の事業を取得

2011年12月13日 17:47

 バイドゥは13日、アンドロイドスマートフォン向けの日本語入力システムである『Simeji(シメジ)』に関する事業のすべての権利を取得したと発表した。なお、同事業の取得に伴い、『Simeji』の開発者である足立昌彦氏とデザイナーの矢野りん氏は、バイドゥに入社し、引き続き『Simeji』の企画・開発業務を担当する。

 『Simeji(シメジ)』は、足立氏と矢野氏が開発した、Android Marketでダウンロード数の最も多いアンドロイド向け日本語入力システム。マッシュルームというプラグインシステムやSkinというキーボードをデコレーションできる機能を独自に開発し搭載している。

 バイドゥは今後、『Simeji』と既に約180万人のユーザーが利用しているBaidu IME日本語入力システムの製品企画、開発、事業企画およびマーケティングの一元化を進め、ユーザーにとって一層利便性の高いサービスを提供していく。

 Baidu, Inc. CEO補佐兼バイドゥ代表取締役社長のAlan Zhang(アラン・ザン)氏は、「日本は、Baidu Inc. のグローバル化の最初の市場であり、最も重要な市場でもある。今年の5月、PC向けの日本語入力システムであるBaidu IMEを正式にリリースして以来、利用者数も順調に伸び、現在約180万人の方々にご利用いただいている。今回の事業取得により、日本のユーザーの皆様にとって、より利便性の高い、革新的なIMEサービスを提供できると確信している」と述べている。

 『Simeji』の開発者である足立昌彦氏は、アンドロイドアプリケーション開発の第一人者。バイドゥに入社することについて足立昌彦氏は、「バイドゥは優れた開発力を持ち、技術のイノベーションを重視している会社。長年検索サービスを提供する中で、入力や変換に関する技術とノウハウを蓄積している。バイドゥという新しい大きな場所で、『Simeji』は必ず更なる大きな成長と成果を収めることができると信じている」と述べている。

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