米国の若い女性の間で「喉を鳴らすような話し方」が流行中
2011年12月13日 06:00
cheez 曰く、 米国の若い女性の間で最近「喉を鳴らす」話し方がよく聴かれるようになったそうだ(ScienceNOW、本家/.)。
通称「vocal fry」と呼ばれるこの声音は、「声門音」と呼ばれるもの。これは4つある声区(ホイッスル、ファルセット、地声、ボーカルフライ)の中で最も低いものにあたり、喉を鳴らして出すような低音を指す(サンプル音声)。
ブリットニー・スピアーズなどポップアーティストらは低い音程を出すために、また「かっこよく」聴こえるようにとこれを歌に組み込んでいるというが、最近の研究で若い女性の話し言葉にもこの音がよく聴かれるようになったという。
18〜25歳の女性における声門音の流行を調べたという米ロングアイランド大学の研究(論文要旨)では、調査対象者の2/3以上の間で音読の際に声門音が確認され、特に分末に顕著に表れることが分かったという。また、今回の研究では発表されていないが、男性よりも女性においてより広まっていることが明らかになったとのこと。
なお、文末のかけて音程が下がる文章で声門音が表れることはよく見られる現象だそうだ。また声門音が音素体系に組み込まれている言語も存在するとのこと。米国においては最近流行し始めたようで、研究者らは今後中高生へと調査対象を広げたり、ラジオ番組のターゲット年齢によるラジオパーソナリティの話し方の違いなどを分析していきたいとしている。
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