情報収集衛星「レーダ3号機」を載せたH-IIAロケット20号機、打上げ成功

2011年12月12日 14:15

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業株式会社は12月12日10時21分、政府の情報収集衛星「レーダ3号機」を載せたH-IIAロケット20号機を、鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げた。

 打ち上げられたH-IIAロケットは順調に飛行し、打ち上げから約2分後に固体ロケットブースタを切り離し、打ち上げから約21分後に「レーダ3号機」を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。H-IIAロケットの打ち上げは9月以来、約3ヶ月ぶり。

 情報収集衛星は事実上の偵察衛星。光学衛星とレーダ衛星の2基1組で運用され、今回打ち上げられた「レーダ3号機」は夜間でも、地上にある1mの物体を識別できるという。日本政府は2012年度までに光学衛星2基、レーダ衛星2基、計4基での運用体制を目指している。

 なお、今回の打ち上げはH-IIAロケットにとって20回目の打ち上げで、2003年11月の失敗以来、14回目の連続打ち上げ成功である。

 この写真は9月に打ち上げられたH-IIAロケット19号機である。

 ■H-IIAロケット20号機による情報収集衛星レーダ3号機の打上げ結果について
http://www.jaxa.jp/press/2011/12/20111212_h2af20_j.html

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