【銘柄診断】ツガミはタイ向けの特需に思惑高まる、需給は大幅売り長に転じる

2011年12月11日 10:49

  ツガミ <6101> は1月17日の年初来高値650円をピークに調整局面に入り、10月5日の259円の年初来安値まで下げが継続した。

  年初こそ前3月期の大幅増益を評価したものの、今2012年3月期について営業利益36億円(前期37億3200万)の慎重な見通しが明らかになり、人気は離散に向かった。こうした中で中国向け受注の低迷、9月中間決算の下振れ懸念などの悪材料が順次株価に消化されていった。

  そうした底打ち機運が強まっていたところに、タイの洪水による機械設備投資の増加の思惑も加わり、底値から株価倍増の鋭い戻りを見せている。

  国内ではスマートフォン製造向けの工作機械に注力し売上げを伸ばしているほか、タイでは同社が強みを持つHDD向け工作機械が多数浸水しているとされ、タイ向け復興需要に期待が大きい。

  チャート的には時価近辺は戻り待ちの売りがかさむ水準、ここをクリアーすれば、2段上げ波動に突入することになりそう。信用の取組みは売り531万株、買い365万株と大幅売り長に転じてきた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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