住友生命が2011年「創作四字熟語」を発表 「電考節夏」・「才足兼美」など

2011年12月8日 22:02

 住友生命保険は8日、2011年の世相を的確に表現した「創作四字熟語」の優秀作品10編と入選作品40編を発表した。22回目を迎える今回は、全国から1万1,023作品が寄せられた。審査員は歌人の俵万智さん。

 今年の傾向として、「天地震迷(てんちしんめい)」、「帰路騒然(きろそうぜん)」、「電力供窮(でんりょくきょうきゅう)」、「電考節夏(でんこうせっか)」など、東日本大震災関連の四字熟語が目立った。

 また、5年間で6人の首相を生む事態となった政界を「毎年のように総理大臣(宰相)が変わる」という意味を込めて「年々宰宰(ねんねんさいさい)」と皮肉る四字熟語や、政治家の失言が入り乱れたことを「舌禍繚乱(ぜっかりょうらん)」と表現した四字熟語も優秀作品に選ばれている。
 
 国際情勢では、中東で民主主義を求めるデモが渦巻いたことを「春渦中東(しゅんかちゅうとう)」と表現した。また経済面では、ギリシャの財政危機に端を発し、欧州通貨ユーロ安が続く経済の先行き不安を「欧州憂慮(おうしゅうゆうろ)」、歴史的な円高が続く状況を「円延超高(えんえんちょうだか)」と表現した作品などがあった。
 
 今年一番の注目を集めたサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」に関する作品としては、「才足兼美(さいそくけんび)」が優秀作品に選ばれている。

 また、芸能界では、年の差を気にせず若い恋人と結婚する「熟年差婚(じゅくねんさこん)」が続出。K-POPの人気を「歓韓楽楽(かんかんがくがく)」と表現したり、レディー・ガガさんの人気を「我我独尊(ががどくそん)」と表現した作品もあった。


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