NTTソフトウェア、スマホにメール内容も通話履歴も残さないアプリを開発
2011年12月8日 13:46
NTTソフトウェアは8日、次世代オフィスソリューションProgOfficeセキュアオフィスシリーズのスマートフォンアプリとして、「電話の発着信履歴」、「電話帳データ」に加え、「メール」をスマートフォンに残さずに安全に利用できる新機能を開発したと発表した。2012年の春に、ProgOfficeの新オプションとして販売する予定。
NTTソフトウェアでは、情報漏えい対策を焦点に、携帯電話・スマートフォンに「データを保存しないこと」をコンセプトとしてProgOfficeセキュアオフィスシリーズを開発してきた。今夏からは、「電話の発着信履歴」と「電話帳データ」をスマートフォンに残さない機能「ネットワーク電話帳」のアンドロイドアプリを提供している。それを受けて企業からは、スマートフォンを活用するにあたり、電話に関する安全策だけでなく、業務メールも安全に送受信して、外出時の社員の機動力をアップしたいという要望が多く寄せられたため、今回の機能の開発に着手した。
今回の機能では、従来のスマートフォンにおけるシンクライアント化をさらに推し進めた。メールの安全な業務利用を可能にしたことにより、「電話の発着信履歴」と「電話帳データ」、そして「メール」という企業活動において機密情報を扱う重要なコミュニケーションツールを安全に利用することができる。この三要素の安全性を同時に実現することで、スマートフォンのセキュリティ強化を行った。また、これらの機能はVPNを用いることがないため、不正アクセスからの脅威に対して、よりいっそう安全に利用することができる。
主な機能として、「セキュアメール」は、業務メールや添付ファイルをスマートフォンに一切保存することなく閲覧・送受信できる機能。端末を紛失してもメールデータが保存されていないため、機密情報の流出防止を行うことができる。また、ID、パスワード、固体認証に加え、アプリケーション認証などの組み合わせによる他要素認証や、非正規にアプリをインストールしたスマートフォンからの利用禁止、アプリケーション改ざん検出機能および検出時のロック機能など、「セキュアメール」を支える安全対策を実装している。
今後は、来春に向けて次世代オフィスソリューション「ProgOffice セキュアオフィスシリーズ」の追加機能として、商品化をおこなうとともに、自社導入を順次開始する。なお、現時点での対応スマートフォンOSは、Android2.1~2.3。顧客の要望に応じてiOSに対応する予定。