【銘柄診断】大真空は一連の仕手株人気波及でさらに戻りを鮮明化
2011年12月7日 15:13
■足元の業績悪を織り込んで出直りへ
大真空 <6962> は7日、19円高の339円と反発した。これまでの株価は2月9日の年初来高値507円をピークに下降トレンドに入り、5月16日に473円まで戻す場画をはさんだが、結局トレンドは変わらず、10月6日の年初来安値218円まで下げ続けた。そこからリバウンドを入れた後11月17日に221円まで売り直され、ダブル底を形成した後は切り返しの動きを鮮明にしている。
主力の水晶デバイスは、部品搭載点数が多いスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット型端末向け販売が堅調に推移。ただ、海外メーカーとの競争激化で水晶デバイスの価格が下落。急激な円高で利益が目減りしたこともあり今2012年3月期の9月中間決算では営業利益は従来の見通し11億円が6億1100万円(前年同期比38.2%減)へ下振れ。
11月28日には今3月期通期について営業利益6億5000万円(前期8億5200万円)の厳しい見通しが明らかになった。ただ、株価の戻りに影響を与えることはなく、当面の業績悪化は株価には織り込み済みの動き。PBRは0.5倍と十分に下げた後だけに、一連の関西仕手株人気が波及するようだと、さらに戻りを鮮明にする可能性もある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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