【銘柄診断】住友重機械工業は円高はね返し好業績確保、下げ過ぎの反省局面へ
2011年12月6日 20:02
住友重機械工業 <6302> は5月10日に608円の年初来高値を示現、短期で震災による下げを克服したが、その後は高値圏で調整を続けた後、7月から一気に下げを鮮明にした。
中国の油圧ショベルの需要落ち込みで業績悪化懸念が強まったことが下げの背景。以後10月4日の365円の年初来安値まで売り込まれたが、今2012年3月期9月中間決算は営業利益215億7900万円と前年同期比32.4%増を確保、業績悪化への懸念は一掃された。
プラスチック加工機械の販売が欧州で好調に推移し、油圧ショベルなど建設機械も欧米を中心に伸びた。船舶も材料費などコスト削減で増益を達成したことなどが要因。
今3月期通期については建機や産業機械、減速機を中心に売上高は6300億円から6400億円(前期5480億円)へ100億円上積みされた。
しかし、為替の前提が1ドル=85円から77円へ変更されたこともあり、営業利益は従来計画の540億円(前期458億300万円)が据え置かれた。ここらあたりが若干上値を押さえることになりそうだが、基本的には下げ過ぎの反動高の局面に入ったと思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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