【銘柄診断】中央化学は三菱商事のTOBを受け、収益向上への期待感が強まる

2011年12月4日 09:11

  中央化学 <7895> は8月22日に年初来高値478円を示現する突飛高を演じた。これは三菱商事 <8058> が同社に対しTOB(株式公開買い付け)を実施し、連結子会社化を目指すと発表したことが手掛かり。

  ただ買い付け価格は386円で、478円まで買い上げたのはやや行き過ぎだったといえる。そのせいか、人気は短期で終了、往って来いのパターンとなってしまった。人気離散状態が続いた後、11月1日に483円まで再び急騰を演じた。この時は特別の材料は観測されておらず、決算発表を前に三菱商事傘下入りによる収益向上期待が強まったものと思われる。

  しかし震災に伴う東北工場の操業停止などの影響で、今2011年12月期第3四半期の営業利益は15億2000万円(前年同期17億円)と小幅減益となり、株価上昇も短期で終了した。今12月期通期でも営業利益は30億円(前期31億2900万円)とやや低調な見通し。PBRは0.6倍台と割安なほか、従来は高配当に意欲的な会社で、今後復配への期待が強まることも予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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