【銘柄診断】日東紡績は好需給が株価を支える、逆日歩発生動向がポイントに
2011年12月4日 09:11
日東紡績 <3110> は、震災以後はもみ合い場面に終始していたが、11月に入りにわかに元気づき11月18日に357円の年初来高値へ進んだ。今2012年3月期の9月中間決算で営業利益が31億600万円(前年同期30億700万円)と期初見込みの27億円を上回る上振れ着地となったことがきっかけ。
断熱材で省エネ・環境関連需要が拡大、エンジニアリング分野も震災復旧工事の案件が増加したことなどが好業績の背景。全般手掛かり難の中でやや意外性のある好業績が、個人投資家の買い人気を集めた格好。
一部に仕手筋介入の見方が流れたことも市場人気を増幅した格好だ。いきなりの株価上昇が割高感を呼び、ここへきては信用の需給も注目を浴びている。
11月18日申し込み現在で売り1341万株、買い1008万株へ厚みを増した信用残は25日申し込み現在で売り986万株、買い991万株とやや縮小状態に入ってきた。日証金では売り長ではあるが、まだ逆日歩が発生していない。逆日歩の動向と合わせ、信用需給が株価を見る際のキーポイントになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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