米Sprint携帯の「ユーザーに無断で情報送信を行う機構」が問題に

2011年12月1日 08:00

insiderman 曰く、  TechCrunchによると、米携帯電話キャリアSprintの携帯電話には、ユーザーによる操作や位置情報など、さまざまな情報を取得して外部に送信する技術が含まれているのではないか、ということが話題になっているそうだ。

 この技術は、Carrier IQという企業によるもの。WirelessWire Newsで紹介されているが、Carrier IQの技術は携帯電話の電波状況と位置情報を収集して送信するもので、キャリアがサービスエリアの電波状況を把握したり、改善に役立てるためのものだそうだ。

 Carrier IQ側は声明にて「製品やサービス改善のためにモバイルデバイスの制御状況を計測するもので、キーストロークを記録したり、利用状況を追跡する機能は提供していない」と主張している。また、Carrier IQは収集された情報をサードパーティに販売していないとし、顧客(通信キャリアなど)にだけ開示しているとしている。

 Carrier IQの技術は端末のファームウェア上に実装されるようなので、ユーザーがこれによる情報収集をブロックするのはほぼ不可能と思われる。また、ユーザーに対しては情報収集を行っていることについてまったく告知はされない。某先生は「日本企業はプライバシーについての説明ができていない」と主張しているが、米国企業も似たようなものである。

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