【銘柄診断】丸山製作所は今期減額スタートだが、期中の増額修正が有力な状況
2011年12月1日 11:00
■中低位仕手株として人気づく可能性も
丸山製作所 <6316> は5月6日に192円の戻り高値を示現、そこから微調整を入れ、7月20日には200円の年初来高値まで買い進まれた。その後はもみ合いが続いているが、大きく下押しするわけでもなく、底堅い展開と受け止められる。
前2011年9月期は営業利益15億4200万円と前々期比42.3%の大幅増益を達成した。今2012年9月期は一転、営業利益が12億5000万円と前期比19%の減益見通しが明らかになり、なかなか上値を買い上がる買いが入らない。ただ、それでも売りが広がらないのは、世界の人口増加の流れの中で農業関連株として先行きへの期待が大きいからだろう。
今9月期はチェーンソーなどの新製品を軸に、主力製品である農業用製品や工業用ポンプの販路拡大に注力。海外調達の拡大や現場改善活動で生産性の向上を図り、海外工場を含めた生産体制の見直しを行う。前期は期中に数回の増額修正を行なうなど慎重な見通しを公表する習性があり、今期も期初見通しをベースに今後どれだけ上積みできるかどうかだろう。
昔は仕手筋介入で大場消した経緯があり、全般手詰まりの中、中低位仕手株としていきなり人気を集める可能性もある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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