【銘柄診断】エス・バイ・エルは省エネ住宅「スマートハウス」の展開力を評価
2011年11月30日 11:16
エス・バイ・エル <1919> は30日、20円高の209円まで上げて急反発している。株価は年初来高値圏で頑強な動きを続け、際立った強さを見せている。
8月にヤマダ電機 <9831> が同社株に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、連結子会社化することが明らかになり、もみ合いを離脱、マドを開けて8月22日に119円まで急騰した。ただ、思惑買いは短期で終焉、9月14日には75円まで売り込まれ、相場は終了したかに見えた。
8月の今2012年3月期の第1四半期決算発表時に営業利益が従来の2億円の予想から8億円(前年同期2億1800万円の損失)へ大きく引き上げられたことで、業績好調への期待が台頭。10月に入り営業利益の数字が再度12億円へ大幅増額となり、業績見直し機運に拍車がかかってきた。
しかし、これまで据え置いてきた今2月期(子会社化を契機に前期の3月期決算から移行)の業績については従来の11億円から6億円(前3月期11億2300万円)へ引き下げられた。通り一遍の見直し相場ならそれを契機に売り込まれるものだが、同社の場合、調整を買い好機と押し目買いが流入してきた動きがポイント。
ヤマダ電機は全国の店舗を通じて太陽光発電装置や蓄電池などを組み合わせた省エネ住宅「スマートハウス」事業の拡大を狙う方針。エス・バイ・エルはこの事業の中核になる見込みで、中期的な成長力にスポットが当たっているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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