【銘柄診断】オカダアイヨンは一段の上値評価、がれき処理は1兆円超の総事業費観測

2011年11月26日 10:09

  オカダアイヨン <6294> は25日、6円高の270円と変わらず、出来ずを含めて7営業日ぶりに急反発し、3月24日につけた年初来高値300円を視界に捉えた。

  東日本大震災の被災地のがれき処理で東京都などへの一部広域処理が始まったことから、同社の油圧ブレーカー(砕石機)やクラッシャー(破砕機)などの建設機械への復興需要が本格化するとして低位値ごろの割安株買いが再燃しており、今年11月4日の今3月期業績の上方修正・大幅続伸も見直された。

  同社の3月期業績は、油圧ブレーカーのアタッチメントのレンタル業者への販売増やがれき処理のクラッシャーの需要増などで上方修正され、純利益は、期初予想の7000万円が3億3800万円へ大きく引き上げられ、前期比6.3倍と高変化する。

  株価は、東日本大震災発生で売り込まれた170円安値から、震災特需思惑で年初来高値300円まで急反発、今3月期業績の黒字転換を予想したものの、利益水準が低いとして200円台を試す下値固めが続いた。11月の業績増額で上値を伸ばし、年初来高値を窺っているが、PERは4倍台、PBR0.4倍となお低評価にとどまっている。がれき処理は1兆円超の総事業費と観測されていることもあり、一段の上値評価が見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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