【銘柄診断】豊田通は全般相場の落ち着きを待って好実態評価が見込まれる

2011年11月25日 09:48

■M&Aに絡み自己株式取得も反応は限定的

  豊田通商 <8015> は24日、160円安の1216円と3営業日ぶりに反落した。祝日前の22日大引け後にトキワエンジニアリング(名古屋市昭和区)を株式交換により完全子会社化し、さらに株式交換に備えた自己株式取得を実施すると発表したが、反応は限定的で利益確定売りが先行した。

  トキワエンジは、工業用部品、機械装置の設計・製作・販売メーカーで、ロボット分野と医療分野で高実績を持ち、2010年10月期の売り上げは75億9800万円、純利益は1億1000万円となっている。

  今回の完全子会社化は、豊田通とトキワエンジとの両社の経営資源を双方で有効活用してシナジー効果を高め、豊田通グループの医療・ロボット・電子分野への事業領域を拡大し、機械製造分野の基盤を強化することを目的にしている。

  自己株式取得は、来年1月24日を効力発生日に予定している株式交換に備えて、上限を140万株(発行済み株式総数の0.40%)、14億円、取得期間を11月24日から来年1月23日までとして実施する。

  豊田通の株価は、今年6月に開示した今3月期業績予想が前期並みを確保することから1450円の戻り高値をつけ、その後の今期業績の上方修正には反応は薄く、1200円台での中段もみ合いで推移した。全般相場の落ち着きを待ってPER6倍台、PBR0.7倍の好実態評価も見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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