【銘柄診断】カメイは冬の節電関連で7期ぶりの最高純益買い続く

2011年11月25日 09:48

  カメイ <8037> は24日、9円高の622円まで上げて前日ザラ場につけた年初来高値615円を更新したが、終値は1円安の612円と3日小反落した。冬本番を前に東北地方を地盤とする総合商社の同社に復興・節電需要関連株買いが増勢となっており、11月11日に再上方修正され、今3月期純利益が、7期ぶりに過去最高を更新することも見直されている。

  同社の今期業績は、8月、11月と四半期決算発表のたびに上方修正され、純利益は、期初予想の12億3000万円が42億5000万円(前期は33億4800万円の赤字)に引き上げられて大幅黒字転換し、2005年3月期の過去最高(38億8700万円)を更新する。

  前期純利益は、東日本大震災により棚卸資産廃棄損や固定資産減損失などで48億円超の特別損失を計上して赤字転落したが、被災地向けに石油製品、LPガス、食料品・飲料品、住宅設備機器、自動車などの生活必需品の供給を優先し、復旧・復興需要を享受したことが要因となった。

  株価は、大震災発生で突っ込んだ上場来安値225円から復旧・復興特需思惑で底上げ、8月の1回目の上方修正では3割高し、11月の再増額では1割強の上値追いとなった。PER4倍台の超割安修正でなお高値トライが見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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