【銘柄診断】山大は高値更新後にもみ合い、割安復興関連株買いと利益確定売りが綱引き
2011年11月24日 18:05
山大 <7426> は24日、前場19円高の200円と3営業日続伸し、連日の年初来高値更新となったが、後場は11円安の170円まで急反落し、この日は安値水準でもみ合った。同社株は、今年11月4日に発表した今3月期業績の上方修正、純利益の大幅黒字転換・5期ぶり過去最高更新予想をテコに東日本大震災の復旧・復興関連株人気を高めていたが、短期に50円幅超の急伸を演じたこともあり、利益確定売りが交錯した。
同社は、大震災発生で工場が被災、操業を停止したこともあり年初来安値66円まで急落、その後は復旧・復興需要思惑で底上げしてきた。
業績は、震災関連損失15億円強を計上したこともあり、前期純利益は14億4600万円の赤字(前々期は5800万円の黒字)と水面下に急降下したが、今期は、黒字転換を予想、11月4日には早期に工場の操業が再開したことや販管費抑制効果などを要因に上方修正した。
通期純利益は、期初予想の2億6000万円を4億6000万円に引き上げ、2007年3月期の過去最高(1億6300万円)を大きく更新する。
株価は、年初来安値から3倍化し利益確定売りで低位材料株特有の値動きの荒い展開が続こうが、PER2倍台、PBR0.8倍の安値水準は逆張り余地も示唆しているといえそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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